2019年03月12日
琉球大学 小倉暢之教授の最終講義

先週金曜午後4時より、琉球大学 小倉暢之教授の最終講義を聴講してきました。

約40年前の琉球大学での建築学科開設に合わせて推移していった小倉教授の41年間の研究テーマです(講義参考に並べてみました)。
東京芸大、着任、熱帯建築、イギリス留学、アフリカのコロニアル建築
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沖縄伝統建造物、亜熱帯気候の住宅、離島住宅生産様式
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フィリピン・タイ・バングラデシュの建築技術と地域文化との融合
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沖縄外人住宅、ピロティ、公社住宅変遷、郷土建築家
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アジア圏でのコミュニティハウジング、現代建築意匠
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それぞれの研究の特色や成果のほか、着任後の葛藤や挑戦についての話も聴け、貴重な講義でした。



・・・私は小倉教授には大学院時(2000年前後)に指導していただき、東南アジア及びフィリピン近現代での近代技術の流入と地域文化との融合と適応研究について関わらせていただきました。今の建築技術の気候適応やアジア経済圏での個人的な興味が持続しているのは、このころの影響があるのだなと改めて気付かされました。いつか延長としての実践的な研究を再開してみたいなとも。。
講義の結びには、建築の成立と展開を理解する4つの手がかりをもとに、今後のハイブリッドな建築技術やAI普及などの無限の組み合わせを社会に還元していってほしいと。個人的にはメッセージとして受けました!ありがとうございました!
下地鉄郎
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