2012年05月30日

マンション:高さ45mと14階建てと

建物を建てる際の高さについて。。特に戸数の多く要求されるマンションの場合、敷地面積上、容積率、予算、近隣などの許す限り高さをかせぐこととなりますが、法規上ざっくりといえば、31m(基準法・消防法)、45m(基準法・消防法)、60m(基準法・航空法・ガス事業法等)、100m(超高層諸々規制)と、いくつかの高さの関門があります。

最近、沖縄県内でも多く建つようになりました11~14階建ての中高層マンション。この高さは、一部をのぞきほぼ45mです。その理由は以下に。

先ずは建築基準法上の理由。高さが45mを超えた場合に複雑な構造計算(構造評定)が要求され、確認申請審査期間の延長やコスト高の可能性が高くなります。

そして各室の天井高さと、階数の関係より、単純に階高さ45m×14≒3.1~3.2mとして、スラブ厚+床下+天井懐で計0.6m前後とすれば、天井高さは2.5~2.6mとなります。やり方によれば2.7mいけます。

14階建ての理由のもう1点としては設備コストの面。消防法による「共同住宅特例基準」というのがあり、一定の内装制限と100㎡防火区画を行なえば、コスト高で維持管理費のかかる「共同住宅用スプリンクラー設備」が必要無しとなります。※複合用途であったり、地下階を有していたりしていた場合などでは異なってきます。

他にも多くの理由はありますが、マンション用途でちょうどよい高さと階数とは、45mで14階(or13階建)が大きなポイントとなってきます。

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ちなみに、久茂地に建設中の沖縄タイムスビルの高さは60mとのことでしたよ。

shimoji tetsuro



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Posted by Croton at 14:03│Comments(0)各自の雑感
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